「スマート専門高校」の実現 （デジタル化対応産業教育装置の整備）の一環として、本校、環境化学システム系に ガスクロマトグラフ質量分析装置（GC-MS）という高度な分析機器が導入されました。この装置は、有機化合物の定性分析と定量分析を同時に行うことができる装置で、ガスクロマトグラフ（GC）と質量分析装置（MS）を結合した複合装置です。GCで多成分系の資料を成分ごとに分離し、MSでそれらを定性分析します。

　本校では、令和５年度以降、第３学年の環境化学実習への導入および課題研究での活用を視野に、教員向けの研修会を３日間実施しました。研修会を終えてもすぐに使いこなせるような単純な装置ではなく、諸条件の調整を行いながら行う必要がある高度な分析機器となります。今後も引き続き、自己研鑽を重ね、教育効果の高い実習書を作製しつつ授業で活用していく予定です。

　環境化学システム系では、これからも技術革新の進展やデジタルトランスフォーメーションを見据えた、高性能ＩＣＴ端末等を含む最先端のデジタル化に対応した産業教育に力を入れて参ります。