終業式の講話を掲載します。
2016-07-23
校長室だより ここに科学の力ありみなさん、おはようございます。 1学期が終わりました。1年生にとっては、中学校との違いに戸惑いを感じた1学期、2年生にとっては専門家が始まり工業高校らしさが増してきた1学期、3年生にとっては、いよいよ進路実現に向けて本格的に始動を開始した1学期であったのではないかと思います。 学校全体としては、挨拶の習慣も定着し、遅刻数も昨年度に比べ減少、多くの生徒が高校生らしい落ち着いた服装で学校生活を送るなど、まずまずのスタートが切れたのではないかと感じています。6月に行われた体育祭も、皆の協力のもと素晴らしいものとなりました。2学期の文化祭も力をあわせて思い出に残るものにしてほしいと思います。 皆さんの中には、良いスタートが切れて充実した毎日を送っている人もそうでない人もいるとは思いますが、一つの節目として、それぞれが4月からの自分を振り返り、今日から始まる夏休みを、自らのさらなる成長につながる充実したものにして欲しいと思います。 振り返るときに一つ心がけてほしいことは、「できなかった」「だめだった」とマイナスのイメージだけではなく、「できるようになったこと」「成長したこと」に目を向けながら、さらなる成長に向けて、次の段階としての目標をしっかりと立ててください。 少し話は変わりますが、最近の大きな出来事として、日本の野球界のスーパースターであるマーリンズのイチロー選手が、6月に日米通算の安打数を4257本とし、ピート・ローズ氏が持つ大リーグ通算最多安打記録を上回る大記録を達成しました。 そのイチローの言葉の一部を皆さんに紹介します。 「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。初めて打った1本目があり、2本目があったから4000本という偉業につながった。今、自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと遠くの大きな目標は近づいてこない。少しずつ前に進んでいるという感覚は人間としてすごく大事・・・」彼があれだけの結果を残したのは、目標に向かってコツコツと努力を続けたからなのです。皆さんも、自分の力を信じ、将来の幸せに向かって一つ一つハードルを越えていってください。 さあ、3年生は、いよいよ正念場です。就職希望の人は、担任、進路担当の先生、そして保護者と十分相談し、自分に合った企業を選んでください。安定しているから、大きな企業だからという理由だけではなく、担任、進路担当のアドバイスを参考にしながら、自分にあったやりがいのある企業への就職に向けて最善を尽くしてください。 進学希望の人も、大学入試に合格するための力はもちろんの事、入学後も、大学の授業についていけるよう基礎的な学習をしっかりこの夏休み中でつけてください。 大学の選択もチャレンジ精神をもって、挑んでほしいと思います。 最後に、夏休みは多くの誘惑や危険にさらされることもあります。自分自身をしっかりと持ち行動してください。人に流されたり、危険な場所に近づいたりせず、安全で安心感のある生活を心がけてください。 8月29日に全員が元気にこの場に顔を見せてくれることを心から願っています。
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