茨木工科高校ブログ

校長室だより 第73号を掲載しました

2015-06-30
校長室だより 第73号 ここに科学の力あり

■6月度 学校集会 講話(6月29日)■

 みなさん、こんにちは。
 前回の学校集会から、早、1ヶ月半がたちました。
 明日からは、もう第2回考査が始まります。
 ごく当たり前のことを言いますが、しっかり取り組んで欲しいと思います。

 さて、今日は大きく2つのことを話したいと思います。

 まず、一つ目です。
 本校には、日々、さまざまなお客様、訪問者が来られます。5月下旬に2人の印象深い来客がありました。
 お一人は、国土交通省の近畿運輸局大阪支局の次長という方です。
 最近、自動車整備士をめざす若者が激減しているとのことで、自動車整備の仕事の社会的重要性、将来性について説明に来られました。本校のような工業高校を中心に回られているとのことでしたが、校長室に入り、挨拶を交わした後の第一声が「生徒さんが元気よく挨拶してくれました。礼儀正しいですね。」というお褒めの言葉でした。嬉しかったです。前回の学校集会でも、挨拶の重要性を話しましたが、みなさんが、それに応えてくれているようで鼻が高かったです。
 用件が終わり、帰られる寸前に、さりげなく「私は、茨木工業高校の9期生です」とおっしゃいました。卒業生として、母校の後輩が礼儀正しく接してくれたことに安心されたのだと思います。

 もうお一人の来客は、愛三工業株式会社の技術部門フェローをされている方です。みなさん、愛三工業という会社名を聞いたことがありますか?トヨタ自動車の関連会社で、トヨタ自動車向けを中心とした自動車部品、主にキャブレター、エンジンバルブなどを製造、販売しているその筋では有名な会社です。その会社の技術部門のフェローということですが、フェローの意味はわかりますか?フェローとは、日本語でいうと「特別研究員」という意味です。
 実を言うとその方は、茨木工業高校の2期生で、このたび、工学博士号を取得したので、母校にその博士論文を謹呈したいとわざわざ名古屋から来られました。60歳を過ぎてから、愛三工業で長らく研究してきたエンジンの研究をまとめ、「ガソリンエンジンの燃料挙動解析と未燃炭化水素低減に関する研究」というテーマで、同志社大学で博士号を取得されたとのことです。母校の後輩に是非、その論文を見て欲しいとおっしゃっていました。図書館に置いていますので、興味のある人、是非、手に取ってみてください。

 2つ目です。
 話はごろっと変わりますが、みなさんもよくわかっているとおり、本校では、資格取得指導に力を入れています。
 今年は、特にその成果が出ているようですので、少し紹介をしておきます。
 まず、電気系です。電気系の2年生は、第二種電気工事士免許の試験を全員受験します。筆記試験と実技試験がありますが、先日終わった筆記試験の結果では8割以上の生徒が合格したとのことです。7月下旬にある実技試験に向けて、さらに頑張って欲しいと思います。
 次に機械系です。旋盤技能検定3級に人数は多くありませんが、6名の生徒が合格に向けて、土曜日を中心に練習に励んでいます。
 また、環境化学システム系では、危険物取扱者免許取得に向けて多くの生徒が講習を受け、先日、70名余りが試験に臨みました。
 本校からの受験は、主に危険物取扱者の乙種という資格なのですが、電気系の2年生で、この4月に甲種に合格した生徒がいます。以前は、高校生は受験できなかったほどの難易度の高い資格ですが、見事、合格したとのことです。立派です。地方なら新聞に掲載されるほどの資格だそうです。合わせて、紹介しておきます。
 1年生は、資格取得の入門にあたる計算技術検定を先日受けたと思いますが、合格率は9割近く、ここ数年では最も高い合格率でした。
 いずれも、先生の熱心で、献身的な指導にみなさんがしっかり応えてくれた結果だと嬉しく思っています。
 遅刻の減少をはじめとして、しっかり挨拶できる生徒が増えていること、そして身だしなみ、授業規律の改善など、学校のたたずまいが確実によくなっています。

 みなさんは、少し厳しいなと感じているかもしれませんが、いつも言っていますが、ABCDの規則をしっかり実践して欲しいということです。 A 当たり前のことを B 馬鹿にせず、C ちゃんとできる人こそ、ほんとうに D できる人なのです。繰り返しますが、ABCDの規則をしっかり実践することがみなさんの自己実現につながると信じています。

【生徒表彰】
○高校生ものづくりコンテスト 大阪大会
   伊與木 莉子 電気工事部門 第3位

○自転車競技部
  大阪府自転車競技大会(清水水野杯)
   川原 健太 少年ケイリン 第3位
   

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