茨木工科高校ブログ

校長室だより 第72号を掲載しました

2015-05-14
校長室だより 第72号 ここに科学の力あり

■5月度 学校集会 講話(5月14日)■

 みなさん、こんにちは。
  5月も半ばとなり、新年度が始まって、あっという間に1ヶ月半近くが過ぎ、明日からもう第1回考査です。
 この1カ月半のみなさんの学校生活を見ていて、昨年度から大変、改善されたと思うことが2つあります。今日は、そのことをお話ししたいと思います。

 まず、一つ目は、遅刻のことです。
 この後、生活指導部長の井上先生からも説明があると思いますが、遅刻が非常に減っています。
 1日に1クラスあたり遅刻者は1人以下の日が続いています。この調子でいくと年間の遅刻総数が5000以下の可能性も出てきました。学校として5000以下をめざすことを目標としています。
 5000というと非常に多い数字に感じるかも知れませんが、800人以上の生徒が年間180日余り登校することを考えると、かなりハードルの高い数字です。1日あたりだと1クラス1人程度の数字なのです。ちなみに昨年は、10000を越えていました。
 遅刻の多い人に成績のよい人、また、希望通りの進路を実現できる人はいません。時間を守ることは、社会生活を送る上での最も重要なルールの一つです。今後とも遅刻が少ない状況が続くことを期待しています。

 二つ目は、「あいさつ」のことです。
 私は、毎朝8寺15分頃から8寺30分前まで、通用門に立ち、みなさんを迎えています。そして、 可能な限り、一人一人の方を見て、「おはよう」と声をかけています。
 この私の「あいさつ」に対して、みなさんの反応は4パターンあります。
 1つ目は、こちらから声をかける前に「おはようございます」とあいさつしてくれるパターン。
 2つ目は、「おはようございます」と返してくれるパターン。
 3つ目は、会釈したり、目で反応したりするパターン。
 4つ目は、知らん顔して通り過ぎるパターン。

 1、2のパターン、すなわち先にあいさつ、あるいはしっかりあいさつを返してくれる人が続いて、通用門に入ってくるとほんとうに元気が出て、私自身も幸せな気持ちになります。一方、大きな声で「おはよう」と声かけし、知らん顔して通り過ぎられると、ほんとうにがっかりします。
 4月から立っていて、昨年度までとは、違うなと感じるのは、4つのパターンのうち、4つ目の知らん顔する、無視するパターンが昨年度までは、10人中1~2名はいたのですが、非常に減ったという印象をもっています。
 ただ、このように私自身は、よくなったと感じているのですが、近所の方の印象は違うようです。
 今朝のことですが、いつものように立って挨拶していると、通用門前の横断歩道の向こう側、すなわち道路の反対側に犬を2匹連れたご婦人が立っておられます。横断歩道ですので、本校生徒の自転車が通り過ぎるのを待っておられると思ったのですが、自転車が途絶えても、じっとこちらを見て、動きません。しばらくして、横断歩道を渡り、私の横に立って、このようにおっしゃいました。
 「一生懸命挨拶されているのに、誰も挨拶しませんね。挨拶したらいいのに。このごろの若い子はだめですね。」
 私は、「そんなことないですよ。声は小さいけど、挨拶してくれています。これでも大分よくなりました。」と答えました。
 そのやりとりをしているとき、ちょうど入ってきた生徒は「おはようございます。」とちゃんと挨拶してくれ、その方は私の言ったことが理解できたようです。
「いつもご苦労様です。」とねぎらいの声をかけていただき、その方は、立ち去られました。
 どうやら、道路の反対に立っていると、ほとんど声が聞こえないようです。また、軽くうなずく、会釈では、後から見ると、無視して入っていくように見えたようです。
 あいさつできる人は、増えていると思いますが、よりよい「あいさつ」、大きな声を出してしっかりとあいさつして欲しいと思います。
 「あいさつ」の「あ」はあかるく「あ」です。する方も、される方もあかるく、元気になるからです。「あいさつ」の「い」は「いつも」の「い」です。いつもあいさつするから親しみが生まれます。そうすると自然にあいさつする相手のことを大切にしようとする気持ちが出てきます。
 「さ」は「さきに」の「さ」です。相手にあいさつされたからお返しするのではなく、こちらからしようということです。出会った相手が先にあいさつしてくれると、うれしい気持ちになりませんか。
 7月に入ると求人票を持って企業の方が、たくさん来られます。制服を正しく着用し、そのようなお客様にみんなが先にあいさつすることができれば、どれほどよい印象を与えるでしょうか。
 そして「つ」は「つづけよう」の「つ」です。初対面でも、慣れた相手でも常に続けるのがあいさつです。続けることによって、人の心と心がつながります。「あいさつ」の「つ」は人と人の心をつなぐ「つ」と言ってもよいでしょう。

 いつも言ってっているABCDの規則を覚えていますか。2、3年生はまたかと思うかも知れませんが、今日も確認しておきます。A当たり前のことを B馬鹿にせず Cちゃんとできる人がほんとうに Dできる人、このABCDの規則とともに、あいさつの「あ」はあかるく、「い」はいつも、「さ」はさきに、「つ」は続けよう、この「あ・い・さ・つ」を実践してください。

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