茨木工科高校ブログ

校長室だより 第68号を掲載しました

2015-01-08
校長室だより 第68号 ここに科学の力あり

■学校集会 講話(1月8日)■

 みなさん、おはようございます。
 年が明けて、1週間たちましたが、改めまして、新年あけましておめでとうございます。
 冬休み中、事故もなく、みなさんの元気な姿を一同に見ることができ、大変うれしく思います。
 さて、今日は、新年を迎え、学校生活をスタートさせるに当たって、2つのことを話したいと思います。

 一つ目は、「時間には限りがある」というお話です。

 昨年の11月27日付けの日本経済新聞の夕刊に掲載された作家の伊東潤さんのエッセーが、非常に示唆に富み、内容が新年のスタートにふさわしいと思いますので、すべてを読むと長くなるので、ほんの一部分、特に君たちに関係があり、意識して欲しい部分のみ紹介します。

 50歳になった時、突然、自分に与えられた時間に限りがあることに気づいた。たとえ健康で長生きできても、残された実働時間は、25年から35年ほどしかない。
 若い頃の私は、時間が無限にあるという感覚を無意識裡に抱いていた。それは、私だけでなく若者すべてに共通した感覚だろう。しかし人生は一回ぼっきりであり、生まれた瞬間から、死への秒読みは始まっているのだ。それは絶対に加算されることはなく、減算されるだけである。
 たとえ輪廻転生なるものがあろうとも、別の人格や個性で生まれてくるわけで、前世の記憶も知識もないのだから、生まれ変わりなどという概念自体、全く意味をもたない。
 つまり自分の個性や才能を生かせる機会は、この人生一回きりだけであり、魂が不滅であろうとなかろうと、全く関係ないのである。
 若者は、自分が頑張れる仕事や学問をできるだけ早く見つけ、それに全身全霊を打ち込んで欲しい。
 私も若い頃、実に無駄な時間を過ごしてきた。取り戻せるのなら、取り戻したいとも思う。今、できるのは、自分に残された時間を、いかに有効に使うかだけである。
 若い人は、人生の時間に限りがあることを意識して仕事に取り組んで欲しい。

 以上、ごく一部、それも途中も省略して紹介しました。

 目新しくもない話、当たり前の話だと思うかもしれませんが、日頃、あまり意識しない時間の大切さを、学校の1年のスタートの日に改めて感じて欲しいと思っています。

    二つ目です。
 いつもこの時期に言っていることですが、全員が最後まであきらめずに進級・卒業をめざして欲しいということです。

 年が明けて、3年生は今日も含めて考査期間をのぞいた授業日は13日となりました。卒業までの残り少ない日々を大切に過ごし、全員が卒業して欲しいと願っています。
 また、同様に1年生は32日、2年生も修学旅行を含めて32日しかありません。この短い期間の過ごし方で、進級できるかどうかが決まることも多いのです。
 「遅刻をしない」、「授業をしっかり聞く」、「提出物は必ず出す」などの当たり前のこと、まさにABCDの規則をしっかり実践して、進級・卒業して欲しいと思います。
 以上で、私の話を終わります。

【表彰】
○SST.R&D
 矢野 敬大(代表) サイエンスキャッスル 研究奨励賞

○クラブ功労者賞
 藪ノ内 豪(ハンドボール同好会)、小林 太基(調理部)以下59名

○生徒会功労者賞
 桑原 隆(2期)
 長井 翼(3期)

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